ActiveDirectory等でAdminisistrator権限を持たないユーザで利用中の端末等で管理者権限が必要なフォルダ、ファイルの操作を行いたい場合に使用するコマンドです。定期的なfontファイルの入替や管理者権限でコマンドプロンプトを起動したい、または実行したい等の場合に重宝します。
Windows7以降ではUAC(ユーザーアクセスコントロール)が有効になっている場合、管理者で実行しても必ず確認ダイアログが表示されます。UACを適切なレベルに設定した上で運用を行う必要があります。
管理者として実行する場合は、ユーザーが「administrator」である必要があります。Windows7では初期設定では「administrator」はユーザアカウントして存在しますが無効となっていますので、コントロールパネル > コンピュータの管理 > ローカルユーザーとグループ > ユーザー で「administrator」を有効なアカウントとし、パスワードを設定してください。
管理者権限を持つユーザー(administrator以外)でRUNASコマンドを実行しても、そのユーザーでコマンドを実行するだけになりますので注意が必要です。
RUNASコマンドの使い方
使用法
RUNAS [ [/noprofile | /profile] [/env] [/savecred | /netonly] ] /user:<ユーザー名> プログラム RUNAS [ [/noprofile | /profile] [/env] [/savecred] ] /smartcard [/user:ユーザー名] プログラム RUNAS /trustlevel:<信頼レベル> プログラム
オプション
/noprofile ユーザーのプロファイルを読み込まないように指定します。 この結果、アプリケーションをより速く読み込むことができま すが、一部のアプリケーションが正しく動作しない可能性があ ります。 /profile ユーザーのプロファイルを読み込むように指定します。 これは既定値です。 /env ユーザーの環境ではなく、現在の環境を使用する場合に使います /netonly 指定された資格情報をリモート アクセスのみで使用する場合に 使います。 /savecred ユーザーが以前に保存した資格情報を使います。 このオプションは Windows 7 Home Edition または Windows 7 Starter Edition では使用できません Edition では利用できないので無視されます。 /smartcard 資格情報がスマート カードから提供される場合に使います。 /user <ユーザー名> の形式は、"ユーザー@ドメイン" または "ドメイン\ユーザー" です /showtrustlevels /trustlevel に対して引数として使用できるレベルを表示し ます。 /trustlevel <レベル> は /showtrustlevels に列挙されているレベルの いずれかです。
使用例
runas /noprofile /user:mymachine\administrator cmd runas /profile /env /user:mydomain\admin "mmc %windir%\system32\dsa.msc" runas /env /user:user@domain.microsoft.com "notepad \"my file.txt\""
その他注意事項など
注意: 要求されたときのみ、ユーザーのパスワードを入力してください。 注意: /profile は /netonly と互換性がありません。 注意: /savecred は /smartcard と互換性がありません。
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