FIFAワールドカップ 2014 ブラジル大会 総括
今回のワールドカップは強豪チームの大量得点、大量失点が目立つ大会でした。
サッカーの趣向がスペイン,ブラジルを筆頭に攻撃主体になっているからでしょうか。
準決勝まで来ると、トレンドであるポゼッションサッカー(パスサッカー,攻撃重視)のチームは影を潜めてしまいました。
日本の目指すところもそこでしたが、スペインと同じく大量失点を喫し速攻で敗退が決定してしまいました・・・。
俺たちのサッカーとか一部の選手やメディアが言っていますが、
「強いものが勝つ」のではなく「勝ったものが強い」という元西ドイツ代表の皇帝ベッケンバウワーの言葉の前には霞ますね。
まるで高校生と社会人。
準決勝のブラジルの7-1は衝撃的でしたね。ワールドカップは攻撃と守備にバランスが取れたチームが勝つのですよと言わんばかりの結果です。
では準決勝まで進出した4チームの総括を個別に。
まさかのブラジル
ブラジルが7失点とはなかなか予想できませんよね。
エースのネイマールが故障で離脱したとはいえ、らしくない結果でした。
3位決定戦のオランダ戦も何もできないまま前半で2失点。
日本と同じく攻撃的選手をボランチに配置したチームでしたが崩壊してしまいましたね。
かつてのブラジルはボランチに守備が強力な選手がいたのですが、今回の大会はパウリーニョやフェルナンジーニョといった攻撃的なプレーヤーを起用していました。
伝統的にサイドバックがどんどん前に上がっていきますのでボランチは守備を求められることが多いはずですが唯一ボランチらしいルイス・グスタヴォも完全に不完全燃焼でした。中盤でどんどんボールを奪うスタイルの選手が中途半端なプレーに終始し抜かれてしまう。ドイツブンデスリーガでは活躍していたようですが・・・。
より守備的な選手をもう一名配置できれば結果は違っていたような気がします。個人的にはマイコンがボランチでも良かったのではないかと思います。
らしくないオランダ
全てにおいて特筆することがないオランダだったという感想です。
好調のロッベンに頼り切った単調な攻め。
バルセロナ vs 下位チーム のスペインリーグを見ているかのようなカウンターサッカー。
PK専用ゴールキーパーなんかは戦力不足の象徴。高校サッカーの富山第一と同じですね。オランダ代表ですよ。
そして攻守に重要な役割を担うボランチが、デ・ヨンクだけ。
日本代表と酷似したチーム事情で良くここまで来たなという感想です。
少し長くなりましたので続きは次回に。
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